下肢静脈瘤診療の流れ

下肢静脈瘤診察を受けるまでの予約方法や注意点、初診当日、そして手術が決まった場合の後のスケジュールをくわしくご紹介します。
予約の際は、お名前、連絡先、症状等をおうかがいして、初診時のご案内をいたします。症状について少しくわしくおうかがいしますので、ご本人が直接お電話くださるとスムーズです。また、ご紹介の場合には、それについてもお伝えくださいますと幸いです。

初診の予約

まつもとデイクリニックは「完全予約制」ではありませんが、1人の医師で診察、一部の検査、手術および患者さんからの電話対応を行っておりますので、予約での診療をお勧めしています。

初診予約(電話のみ):088-880-0533

※診察を受ける前に、まず相談だけしてみたいという方は、無料医療相談(電話またはメール)をご利用下さい。

初診日のスケジュール

1初診受付

予約いただいた日時にご来院いただきます。その際、保険証を忘れずにお持ちください。
受付で診察に関してご説明し、問診票にご記入いただきます。

2検査

まず、検査用ズボンに着替えていただきます。最初にAPG(空気容積脈検査)やPPG(光電脈波検査)等の脈波検査を受けていただきます。
その後、診察室で院長自らが行う下肢静脈エコー検査を受けていただきます。

3診察

検査結果に基づいて、足の状態や治療の方法について院長からくわしくご説明いたします。お悩みやご心配などがあればなんでもご相談ください。治療方針については院長と話し合って決めますが、手術が望ましい際にも悩まれたり、家族の方と相談して決めたい場合は、1週間ほど後に再来して頂き、そこで改めて決定することもできます。
また、手術が必要ない場合は、最初は外用薬や物理療法にて保存的治療を開始し経過観察をしていきます。その中で必要な場合のみ弾性ストッキング装着を始めていただく場合もあります。他科疾患が疑わしい場合は規模の大きな医療機関などにご紹介させていただくこともあります。
なお、当院では初診当日にそのまま手術を行う、いわゆる「即日手術」「即日治療」は行いません。技術的には可能だとは思いますが、やはり少なくとも一晩でも自宅などでゆっくりご自身の状態などを確認していただき、手術・治療の同意について改めて考えていただく時間は大切だと考えるからです。下肢静脈瘤は基本的に緊急的に手術・治療を行う必要のない疾患であることを知っていただきたいと思います。

手術決定後のスケジュール

1手術前検査

まず、手術前検査を行います。採血・採尿・心電図・胸部レントゲン検査を行います。採血検査のみ外注検査なので、検査結果は翌日以降になります。結果が良くない場合のみ院長自ら電話で報告し、今後の対応について相談させていただきます。

2弾性ストッキング準備

弾性ストッキングが手術後に必要になります。そのため、看護師と共に以下のような準備を行います。

a)採寸

サイズを選択するため、足の計測を行います。

b)購入

早速、当院隣接の薬局さんで適切なものを購入頂きます。購入完了後、再度クリニックに戻ってきていただきます。

c)指導

弾性ストッキングは圧迫力のある靴下です。特に圧力が強い部分は足首のところになります。したがって、普通の靴下を履く感覚ではうまく履けませんので、着用方法を看護師が丁寧にお教えいたします。正しい着用方法で履くことで、効果的に圧迫力がかかり、弾性ストッキングの生地を傷めにくくなります。また、間違った履き方のまま着用し続けと、トラブルが起こる可能性もあります。正しい着用方法をしっかり覚えましょう。なお、分かりやすい写真やイラスト付きの資料をお渡ししていますので、自宅に帰られた後に1回でもいいので練習をされることをお勧めします。説明の際には、弾性ストッキングの洗濯方法、そして取り換えの目安などについても指導させていただいております。

手術日のスケジュール

ご来院からご帰宅まで、3時間程度が目安です。

1ご来院

日程説明書類に記載されているご指定の時間にご来院ください。なお、時間には余裕を設けていますのでその時間より早く来院される必要はありません。ただし、手術当日の外来進行具合にて早めて頂きたい場合は、緊急的に電話相談をさせていただく場合もありますのでご了承下さい。
なお、麻酔の影響でご本人が運転してのご帰宅はお勧め致しません。当日は本人以外が運転する車での帰宅やタクシーや公共交通機関での帰宅をお勧めしております。もし、ご自身の運転でいらっしゃる場合は、手術当日はお車を第2駐車場に置いてお帰りになり、翌日診察後に自身の運転でお帰り下さい。なお、第2駐車場(当院から北へ約200m)をご利用の際には受付へお申し出ください。

2受付

まず、受付登録をさせていただきます。受付が遅い時間の場合は会計を翌日以降とさせていただいております。その場合は、診察券のみ預けて頂きます。次回会計時にお返し致します。

3術前診察とエコーによるマーキング

まず、手術をする部位を超音波で確認します。同時に、マーキングとして足にしるしを付けます。その後に、院長自ら手術の説明をし、同意書にサインをいただきます。この際に、ご心配なことやご質問したいことがあればおっしゃって下さい。時間の許す限り、ゆっくりしっかりご説明致します。

4手術前準備

手術室へ入って、手術に必要な体位を取ります。多くは仰臥位(仰向け)ですが、手術すべき部位によって腹臥位(うつ伏せ)になります。膝の裏やふくらはぎの部分には、特注作成した当院独自の足枕を置きますので楽な姿勢で手術を受けることができます。その後、生体モニター(心電図や呼吸・循環動態をひとつの画面に示すもの)の心電図パッド装着や酸素投与、点滴などの手術準備を行います。準備の間は、澄み渡ったサラウンド音響とともに4K高画質65型大型テレビをご覧にいただけます。これで、気分をリラックスさせてください。

5麻酔

麻酔は、静脈麻酔と局所麻酔を併用します。手術中は、点滴鎮静麻酔で2-3分後に眠くなります。眠った状態で手術を受けることができます。

6手術

手術中はTLA麻酔という局所麻酔で痛みを和らげます。血管周囲にはエコーで見ながら注射します。これを「エコーガイド下TLA麻酔」といいます。手術時間はおよそ30〜40分程度です。目が覚めたら手術終了です。患者さんにとってはタイムマシンに乗ったように手術時間をほぼ感じませんので、随分短い手術時間だと思う患者さんもおられます。

7手術後の処置

足をキレイに拭いてから、弾性ストッキングを履かせます。手術当日はTLA麻酔液が大量に漏出することがありますので、吸収性の高いガーゼを足に巻き、もう1本の弾性ストッキングを履くことでズレを防止します。なお、これらは手術翌日に院長自ら除去して創部処置を行います。

8ご説明

手術後の経過や気を付ける必要があることなどをくわしくご説明します。術後、帰宅後に聞きたいことなどありましたら、院長自ら24時間電話対応する「デイクリニック・ホットライン」をご利用下さい。

9処方

手術後、痛み止めのお薬を処方し、それで痛みのコントロールを行います。ほとんどは1~2回の服用で痛みがなくなります。手術中に使用した局所麻酔が長時間効果を発揮するためご帰宅中に痛み出すことはほとんどありません。

10ご帰宅

手術後、通常であればすぐにご自分で歩いて帰ることができます。しかし、可能であれば迎えに来ていただくことをお勧めしています。手術後は、ご自分でお車を運転することをお勧め致しませんので、ひとりで帰られる場合はタクシーや公共交通機関等をご利用ください。

手術後のスケジュール

1術翌日

吸収ガーゼおよび白の弾性ストッキング2枚を除去し、創部処置します。この際、防水シールを貼りますので、即シャワー浴は可能です。瘤切除をしなかった場合は、即湯船に入ることも可能です。なお、シールは貼り替える必要はありませんが、少し剥がれ始めたらあらかじめ購入いただいている緊急用シールを貼り足してください。そうすることで、シールが剥げずに長持ちします。

23-4日後~1-2週間後

瘤切除を同時に行った患者さんは3-4日したら、抜糸または抜鉤を行います。この際に傷に問題無ければ、湯船に入ることも可能となります。1-2週間後に創部確認を行います。問題無ければ、術後3ケ月目の術後検査の予約をします。

3術後3か月後

エコー検査に加え、APG検査やPPG検査も行います。エコー検査では、レーザーや高周波できちんとフタができたか、血栓は出来ていないかを確認します。脈波検査では、術前の数値と比較して、治療効果を判定します。この数値と臨床的な症状などを総合的に判断し、患者さんへのアドバイスなどを行います。